巧妙な仕組み
セミナーで聞いたビジネスの概要は、我々個人事業者が海外の化粧品専用プラットフォーマーのサイトに開店し、売りたい商品を並べて消費者から注文を受けたらプラットフォーマーとパートナー関係にある化粧品問屋から先払いで仕入れを行い、プラットフォーマーが持つ物流機能を使い輸出販売するというものだ。プラットフォーマーはSNSを通じて各国で宣伝活動を行い自社プラットフォームへの消費者誘導も担う。消費者は商品受け取り時に商品代金と物流費相当をプラットフォーマーに支払い、その後手数料5%を引かれてプラットフォーマーから個人事業者に入金されると言う仕組みだ。
個人事業者は好きな商品を10アイテムまで自店に並べることが出来る。因みに並べたアイテムは1カ月はサイト内で独占販売でき、発注があれば更に1カ月更新出来るが無ければ一度手放し別の商品を並べる。注文を受けたら24時間以内に化粧品問屋から商品購入する義務が発生し、発送から入金までの約2週間の資金立替負担が個人事業者に求められる。また発注が入ったら個人事業者の理由でキャンセルは出来ずキャンセルするとペナルティが発生するというもの。簡単に説明するとこのような仕組みだった。
話を聞いて普通に悪く無いと思った。日本の化粧品がアジアを中心に人気がある事も知っていたし、海外では高く販売できるので粗利が概ね30%程度残るのも魅力だった。また商品も大手メーカーのものが多く海外でも知名度があるものばかりだった。因みにこのセミナーで説明していたのはプラットフォーマーとパートナー関係にある化粧品問屋のオーナーと名乗っていた。プラットフォーマー自体はフランスに拠点を置き日本には現地法人が未だ無い為、パートナーの人間がセミナーを代行しているとの事だった。
話を纏めるとこのように理解出来た。
〈メリット〉
①発注前に在庫を持つ必要が無い事
②商品は他の事業者とダブルことがなく同サイト内で価格競争にならない事
③粗利が高い事
〈デメリット〉
①2週間相当の資金負担がいる事
②自分都合で発注キャンセルを出来ない事
メリットがデメリットを大きく上回っていた。勿論このプラットフォーマーとパートナーが信頼できる業者であればという前提だが。。
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